このページでは、炭酸ガスの利用に関してご案内いたします。
植物の成長には光合成は絶対条件です。また、光合成の原料は光・水・炭酸ガスです。その炭酸ガスについて換気の回数が減る冬においては、ハウス内の炭酸ガスが外気より低下し、その結果、光合成量は著しく低下し、成長が抑制されている状況です。
自動・局所炭酸ガス施用システムでは、適時不足している炭酸ガスを補う事ができるようにハウス内の炭酸ガス濃度の測定を行います。
光合成とは
植物が太陽光を吸収してその光エネルギーを使い、大気中の二酸化炭素と根から吸収した水で、酸素と糖類を作り出す作用で、植物の成長には欠かせないものです。
※外気のCO2濃度はおよそ400ppm
炭酸ガス濃度の変化 | →成長の変化量 |
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350ppmから450ppmへ【増加】 | →成長量 12%【増加】 |
600ppmから700ppmへ【増加】 | →成長量 4%【増加】 |
1,000ppmから1,000ppmへ【増加】 | →成長量 1.5%【増加】 |
350ppmから250ppmへ【減少】 | →成長量 19%【減少】 |
【ポイント】 CO2を施用すると増収になるのではなく、 CO2施用をしないと減収になる。
炭酸ガスは必要な時に必要な分だけを施用するのが理想です。
それが炭酸ガス濃度管理です。
従来方式ではタイマーによる施用であり、晴天時、雨天時と光合成量に違いがあっても同じ量の炭酸ガスを施用していたため、過不足も分からない状態でした。
当社のシステムでは炭酸ガス濃度をリアルタイムに測定し、その数値によって自動で炭酸ガスを施用します。つまり、理想的な炭酸ガス施用を実現できるのです。
▼【1】暖房機 | ▼【2】循環扇 | ▼【3】点滴チューブ | ||||
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炭酸拡散 | ○ | 局所施用 | △ | ハウス内全体施用。 換気の開閉回数が増えると×。 |
◎ | 局所施用 |
作業性 | × | ダクトが広がる事で農作業が不便。 | ○ | ○ | ||
経済性 | × | 送風機を稼働させる事で電気代増 | △ | 炭酸施用時は必ず稼働が必要。 | ○ | ※点滴チューブ購入が必要。 (数年毎) |